【MLB】ワイルドカードからの逆転世界一!球団史上初の快挙に貢献した左右の主砲のサインカード!! | MINT新宿店のブログ

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 こんにちは!

 ミント新宿店MLB担当のホソミです。

 

 まだ肌寒い3月に日本で開幕した2019年シーズンも無事全日程を終え、MLBは現在ストーブリーグ真っ只中となっています。

 そんな今2019シーズンを振り返ると、始まりは日本のレジェンド、イチロー選手の引退からでした。その後、イチロー選手と同じく2001年の新人王でもあるアルバート・プホルス選手(LAA)の2000打点達成や、コディ・ベリンジャー選手(LAD)とクリスチャン・イエリッチ選手(MIL)の歴史的な打撃レース、ピート・アロンソ選手(NYM)の新人本塁打記録更新など、様々な印象的な出来事があった1年間でしたが、そんな中今年一番の注目と関心を集めた出来事がワシントン・ナショナルズのポストシーズンでの躍進でした。

 結果としてナショナルズは球団史上初のワールドシリーズ優勝を成し遂げることとなりましたが、その道のりは逆境ばかりの苦しいものでした。

 

 ナショナルズの2019年はショッキングなニュースから始まりました。

 それまでチームを引っ張ってきた主砲ブライス・ハーパー選手の退団、そして同地区のフィラデルフィア・フィリーズへ3億ドルを超える超大型契約での入団が報じられたのです。当然、ナショナルズファンは憤慨し、本拠地ナショナルズ・パークでの試合では、ハーパー選手に容赦ないブーイングが浴びせられました。

 そのショックを引きずるかのようにチームはスタートダッシュに失敗。5月には2桁の負け越しを抱える苦しい状況となりました。開幕前のチーム評価は決して低くはなかったため、一時はデーブ・マルティネス監督の解任報道が出るなど、まさしくチーム状況は最悪でした。

 それでも、ナショナルズはこの逆境から自力で這い上がります。

 チームのエーススターターであるマックス・シャーザー選手とスティーブン・ストラスバーグ選手に加え、FAで新加入したパトリック・コービン選手がそれぞれ実力を発揮。シャーザー選手が11勝243奪三振、ストラスバーグ選手が18勝251奪三振、コービン選手が14勝238奪三振をマークし、2019年のMLB最激戦区と称されたナ・リーグ東地区で2位に入り、ワイルドカードでのプレーオフ進出を果たしました。

 

 そんな苦しい状況のチームを引っ張ったのは強力な先発投手陣ばかりではなく、彼らを援護する打線の活躍もありました。開幕前はハーパー選手の移籍で苦戦は必至と見られていましたが、リーグトップタイのチーム盗塁数を記録するなど、積極的に足を使う戦略でロサンゼルス・ドジャースに次ぐリーグ2位の得点数をあげました。

 そんな打線のキーマンを担っていたのは、共に確実性と長打力を兼ね備えた左右の主砲でした。

 

 

 

2011 LEAF METAL DRAFT Autographs / Anthony Rendon 20/99

6000円

 

 

2019 TOPPS HIGH TEK Autographs Orange / Juan Soto 04/25

15000円

 

 こちらの2選手が今シーズンのナショナルズの中核を担った左右の両輪、アンソニー・レンドン選手とフアン・ソト選手です。

 今シーズンは二人にとってもキャリアベストと言える活躍で、多くの試合で、レンドン選手が3番サード、ソト選手が4番レフトを任されました。

 

 まずはサードのレンドン選手ですが、彼はメジャーで7年のキャリアがある選手ですが、今シーズンが始まるまではその実力のわりに日の目を見る機会の少ない選手でした。というのも、これまで同じチームには球界屈指のスターであるブライス・ハーパー選手が所属しており、同リーグの三塁手にもノーラン・アレナド選手(COL)やクリス・ブライアント選手(CHC)などがいたため、どうしても注目を浴びる機会が限られてしまっていました。

 それでも、確かな守備力と安定感のある中距離打者としてチームからの信頼は厚く、今シーズンも野手陣の軸としての期待を受けて開幕を迎えますが、早々にケガでの離脱を余儀なくされてしまいました。レンドン選手の離脱に伴ってチームも苦戦。幸いケガの程度はそこまで深刻ではなく、1月と開けずに復帰を果たしますが、チームの勢いはなかなか戻りませんでした。

 しかし、オールスターブレイク明けから、レンドン選手の打棒が大爆発します。高い確率で長打を連発し、一時は打率、打点の二冠に躍り出る活躍でMVP候補に名乗りを上げました。

 最終のシーズン成績は打率.319、34本塁打、126打点で自身初の打点王のタイトルを獲得。打者の総合指標ともいわれるOPSでは、ともにMVPを争ったイエリッチ選手(1.100)、ベリンジャー選手(1.035)に次ぐリーグ3位の1.010を記録。

 一躍メジャー最高クラスの三塁手として注目を浴びるようになり、アレナド選手やブライアント選手らリーグ屈指のスラッガー達をおさえ、自身2度目のシルバースラッガー賞を受賞しました。

 

 

 

 そんなレンドン選手の後ろを任されたソト選手は昨年デビューを果たした若干20歳の選手でした。

 19歳で迎えた2018年はティーンエイジャーとは思えない活躍で注目を集めましたが、今年は2年目のジンクスや初めてのフルシーズンという点で少なからず不安視をされての開幕となりました。

 しかし、ソト選手はそんな不安を一掃する活躍を見せます。20歳とは思えない安定感で好打を続け、打率.282、34本塁打、110打点、OPS.949を記録。すべての部門でデビューシーズンだった昨季を大幅に上回る成績を残しました。

 そんなソト選手の打者としての魅力はスランプの状態がないとまで言われる安定感ですが、その大きな要因となっているのは広角に強打を打ち分ける柔軟さと冷静にボールを見極めることのできる選球眼の良さです。今シーズン、ソト選手はチームトップ108個もの四球を選びましたが、この100以上の四球を記録した選手は両リーグでも7人しかおらず、その点で見ればMLB屈指の左のスラッガーであるベリンジャー選手(95四球)やイエリッチ選手(80個)をも上回りました。

 若くしてほとんどスキのない打撃スキルを持つソト選手ですが、シーズン中は同世代で同じ外野を守るスター選手ロナルド・アクーニャJr.選手(ATL)の40-40に迫る活躍にばかり注目が集中したため、好成績ながら印象度では10代の記録に次々迫った昨年に劣る形となってしまいました。

 

 そんな2人がこの1年で最も存在感を示したのがポストシーズンでした。

 レンドン選手はポストシーズン全試合で3番サードで出場し、警戒される中で3本塁打15打点OPS1.003を記録する活躍でチームを引っ張りました。中でも王手をかけられて迎えたワールドシリーズ第6戦で5打点をあげチームを鼓舞しました。

 ソト選手も初めてのポストシーズンながらコール選手から2本塁打、バーランダー選手から1本塁打を含めた5本塁打14打点をマーク。結果としてはストラスバーグ選手がワールドシリーズMVPを獲得しましたが、この2選手がナショナルズの球団初の世界一に必要不可欠な存在であったことは言うまでもないことかと思います。

 

 そんな2選手の共演で最も印象深かった場面が地区シリーズ第5戦の8回でした。

 リーグ最高勝率チームのドジャースに王手をかけられ、点差は2点ながらマウンドには7回途中からリリーフ登板していたエースのクレイトン・カーショウ選手。ナショナルズにとってはまさに絶体絶命の場面で打順を迎えた3番レンドン選手、4番ソト選手が連続ホームランを放ち試合を振り出しに戻しました。

 これで勢いづいたナショナルズは延長10回に4点を奪い、球団史上二度目となるシリーズ突破を果たしました。

 

 

 MLBの歴史に残る数々の大逆転劇を演じ、球団初のワールドチャンピオンに導いた2人の活躍はワシントンの野球ファンにとって忘れられないものになったと思います。

 まだまだこれから先の大記録達成にも期待のかかるスター選手の一枚、ぜひご検討ください!

 

 

 

※(2019/12/12 追記)…2020シーズンから、上記のアンソニー・レンドン選手のロサンゼルス・エンゼルスへの移籍が決定しました。7年2億4500万ドルの超大型契約で、トレード拒否権やオプトアウト(契約を満了する前に契約を打ち切りFAになることのできる権利)が盛り込まれていないという事で、今後しばらくは大谷選手、トラウト選手と並んでエンゼルスを背負うスター選手として、活躍が期待されます。